国特別天然記念物の丹沢のカモシカ
丹沢のカモシカ(西丹沢自然教室掲載写真)
国特別天然記念物の丹沢のカモシカは山北町では
丹沢湖の上流域の方面で運さえ良ければ見ることが
出来ると言われていますが私は残念ながらまだ見か
けたことがありません。
カモシカ(ニホンカモシカ)は、日本特産種で本州、四国、九州の標高
1,000m以上の山岳地帯に棲息しています。体長は約1.3mほどで毛
の色は灰茶色で背の正中線に黒色の毛を混生しています。雄の角
は細くて鋭く尖るが、雌は太くて鈍いのが特徴です。カモシカなどの
クジラ偶蹄目は巧みに高山の岩山に生活することが出来、樹葉を食
べて生活しています。クジラ偶蹄目はウシ目とも言われますがウシ、
カバ、イノシシ、ラクダ、キリン、シカなどの多くの動物が含まれます。
一方の奇蹄目(ウマ目)とは6000万年前に別れたそうですがウマ目
がかつての240属から現在の6属にまで衰退したのに対してクジラ
偶蹄目はその後、おおいに繁殖したグループです。
丹沢のカモシカ(丹沢森林館・薬草園展示品)
丹沢のカモシカは、性格が温和で人の姿を見ても逃げない為乱獲され
てしまいましたが、その後、絶滅の危機を救うために国の昭和30年に
地域を定めぬ丹沢一帯が国の特別天然記念物に指定されました。
丹沢では東丹沢及び西丹沢に棲息しており、標高500mぐらいの低地
にも、まれに姿を見せることがあるということです。
丹沢のカモシカの特徴は色が黒っぽいことから、山中では一見すると
クマのように見えます。また、シカと違って群れでいることはなく、単独
またはペア、親子連れでナワバリを持って生活しています。丹沢湖
ビジターセンターの話では、最近では西丹沢方面ではカモシカは全く
確認されておらず、玄倉方面が数少ない棲息地になっています。
カモシカの目撃情報は毎年寄せられています。まずは丹沢湖ビジター
センターで情報収集をすることをお勧めします。見るポイントなども教
えてくれます。運が良ければ丹沢湖ビジターセンター付近でも野生の
カモシカを見ることが出来るということです。
丹沢湖ビジターセンターには本物のカモシカの剥製が展示されています。
公共の交通機関で行く場合は、小田急線新松田駅より西丹沢行き
バスで「玄倉」下車。所要時間約45分。徒歩5分で丹沢湖ビジター
センターに到着。車の場合は国道246号線「清水橋」右折、県道
76号線を丹沢湖方面へ直進し箒沢隧道出口で右折、県道710号線
を玄倉方面に約5分で丹沢湖ビジターセンターに到着。20台駐車可能。
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